先日ご紹介したモーツァルトの本の中に、
出てきた言葉です。
わたしには初めての言葉でしたが、
音楽関係者の間で、言われているのだそうです。
「先生に就いて、レッスンをしてもらっているだけではダメ。
他人を前にして、出来ることなら仲間うちでなく、
不特定多数の聴き手を前にして、
お金を取って弾かなければ進歩は望めない。」
これは、プロ奏者のお話とは思いますが、
最後の「お金を取って」以外は、
わたしが、この2年ほどで自らやってきたことでもあります。
ひょっとして、まだまだ、こんな状態では、
人に聴いていただくレベルじゃないかも・・・とは、
常々思うのですが、上達するためには、
これを続けるしかないと感じています。
し、体感しています。
自分のライブ録音を何度も、何度も聴いてくると、
段々、冷静に「下手クソ」ぶりがわかってくるので、
皆さんの前で、何て演奏をしたんだろう!と、
隠れたくなる心境になってきます。
でも、この機会があったからこそ、ようやく、
ここまで到達したわけなのです。
最近は、「ピアソラ」というマニアック(!)な曲を
弾いているので、どちらかというと、友人知人でなく、
それこそ「不特定多数」の初めての人たちに
聴いていただいています。
これは、実は、なかなか「怖い」ことでもあります。
だからこそ、本番の日程が決まったらば、
何が何でも、毎日必ず弾くことにしています。
そんな簡単(!)と思われることも、本番がなければ、
今日はいいか!なんて思ってしまうもので・・・。
すると、「弾けない」バイオリン弾きが、
浮かばれる日はない、と思いますね。
先ほどの文章のつづきです。
「(前略)他人の前で、料金をいただいてコンサートを
催そうと決意したとする。すると、その日から、
彼や彼女等が実際にステージに立つまでの
時間の密度は一変する。
彼らは譜面を読み、作曲家の創作意図を理解し、
曲の仕上がりを脳内にイメージして、ステージから
それをいかに正しく聴き手に伝えるべきか、
技巧の錬磨に心を砕く。何千個、何万個という
音符で書かれた楽譜をソラで弾くために、
暗譜という困難な作業にも挑む。(中略)
何日、何ヶ月もの間、コンサートのことが
四六時中頭から離れない。日限を設けられた
大きな目標に向かうことで、脳内が飽和状態に
なるのである。
こういう、追い詰められた状態で過ごす月日が、
アーティストの解釈力・演奏能力に質的な変化を
もたらす。(後略)」
わたしの準備のレベルは、プロの方々とは
比べ物にならない程のものなのですが、
この文章に遭遇し、勇気づけられました!!
本番で、突如、頭の中が真っ白にならないように
(例えば、曲の途中で、ホールのドアが開く、
とかでも、譜面が落っこちてしまうもので・・・)、
譜面は見ているのですが、でも、ほとんど暗譜しています。
逆に、暗譜するぐらいまで弾き込んでいないと、
恐らく、緊張のあまり(!)、ステージには立てない
と思われます。
あと、これだけやっていくと、他の人の演奏の
準備レベルも、だいたい分かるようになりますね。
あ、全然、弾き込んでないな!とか、
何て、よく弾き込んでるんだろう!とか。
なので、やると決めたらば、納得のいく準備を
重ねるだけです!
良い言葉に出会えたなぁと思いました。
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